新型コロナウイルスで自宅時間が増えたことで、地域によっては大型ごみ持ち込みのクリーンセンターが込いあっていたり、家庭からでるごみが多くなったりといるというニュースが報道されています。
全国的に片づけをする人が増えていることが窺えます。
これを機会に、大型のごみとして、古い家具を処分したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、使わないもの、壊れたものは処分できるならしたほうがいいのですが、
注意しなければいけないものがあります。
それは、家族にとって「思い出深いもの」です。
たとえば、高齢の母の嫁入り道具などは、勝手に捨てないようにしたいものです。
鏡台・タンス・布団は、母にとっては三種の神器です。
この3つは、母が結婚した当時は、とても高くで、祖父母が持たせてもらった財産のようなものです。
捨てられないのは当然でしょう。
桐ダンスは、お嫁入り道具として、多くのお宅にあります。
結婚当時は家計が苦しかったので、あとから余裕がでたときに買いたしたという、昭和のたんすもたくさんお目にかかります。
桐ダンスを持つことが、あこがれみたいな特別感がある世代なのです。
娘世代は着物を着る習慣がほとんどないので、親世代のたんすをあげるといわれても、使えないのです。
布団は、昔は打ち直して使っていましたし、とても高かったものです。
いまはレンタルで借りられる時代。
重たい布団は干すのもたいへん。ダニが心配ということがありますので、布地の一部をとっておいて処分することで、納得していただいたケースがあります。
親御さんが生前整理に前向きな方は、このようにミニマル化や、清潔感をアピールして、処分する方向へ突破するといいでしょう。
もちろん鏡台も。洗面台のほうが使い勝手いいという話もできますが、オブジェとして置いておく方法もあります。
どれも大切な思い出として、とっておくことをおすすめします。
あとから母親とのトラブルになることがあるからです。
実はトラブルよりも心配なことがあります。
認知症の方は、長い間、配置してあった家具がなくなると、自分の部屋だとわからなくなってしまうことがあります。
処分するのなら、ご本人の意思でというのが原則です。注意しましょう。
部屋もコロナも片付きますように。渡部亜矢
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