Q27 服が捨てられません。捨てずに効率的に片づける方法が知りたいです。
クローゼットは服で一杯で、取り出すのも一苦労です。
取り出したとしても、しわくちゃです。
服は山のようにあるのに、おしゃれを愉しむ余裕がありません。
いろいろな本を読むと、「ワンシーズン着ない服は、捨てるっていうのが常識」と書いてあります。
捨てれば片付くのはわかりますが、バイオリンやピアノの発表会で着た小さいころの衣装や、社会人になってパーティで1回着ただけのスーツがたくさんあって、なかなか捨てられません。
平日は会社勤めで忙しいので、できれば短い時間で片付づく、画期的な方法があるのなら、知りたいです。
近くに住む母親は私の倍以上の服を持っているのに、同じ格好ばかりしていて、親子で捨てられません。
A 片づけることと捨てること、服と思い出を「分ける」ことから始めましょう。
捨てたら片づくというのがわかっていながら、
捨てられないのですね。
もちろん、「ワンシーズン着ない服は、捨てる」というのは、よく言われていることで、確かに一つの側面では正論です。
でも、それだけで片付かないでしょう。
そもそも、捨てられないから、クローゼットがいっぱいになっているのですから。
まずあなたが捨てられない服は、「発表会やパーティで着ただけ」の服は、着ることができるけれど、おそらく日常着る服ではないことに気づいてください。
着る服と着られる服は違うのです^^
捨てられないのは、実は服ではなくて、思い出なんです。
思い出と、日常着る服に分けてみましょう。
バイオリンの発表会で賞をとったときのような「格付けの高い思い出」の服は、どこかに飾ってもいいでしょう。
それ以外の思い出の服は、普段着ないものなので、クローゼットにしまわなくてもいいものです。別の場所に移動させます。
大事な思い出は、「大事に」しまうのがコツです。
クローゼットは思い出がなくなった分、あいてきますから、そこへ日常着る服をしまっていきます。
よく着る順番に片側からかけていくと、どんどん着る服だけ、片側によってきますので、おすすめです。
ほとんど着ない服がでてきたら、ふだん手に届きにくい場所に移動させるといいでしょう。
それでも服がおさまりきれなければ、家全体に占める服の収納場所を増やしていきましょう。
たとえば、服を多く持ち捨てにくくても、食器や本についてはこだわりがないので捨てられるという方は結構いらっしゃいます。
捨てやすい物を先に捨てて、空いたスペースを、服の収納場所にあてる方法です。
服だけにとらわれず、広い視野で自分の持っている物全体を見つめなおすことがポイントです。
捨てることと片付けることは違います。
もちろん、思い出と着る服は違いまいます。
そこをしっかりと自分の中で分けてから片づけると、判断の基準が複数から1本となり、シンプルになります。
すると、自然に優先順位がつきやすく、効率的に片付いてきます。
判断する物の量が減れば、必ず片づける時間は短くなります。
まずは、片づけることと捨てること、服と思い出を、「分ける」ことから始めましょう。
あなたが一生懸命分けて、大事なものを大事にしまい、片づけている姿をみて、親御さんも、片づけなくっちゃと思うことでしょう。
親御さんには、あなたが片付けてよかったと思うことを、ご自分のことばで伝えてみて、きれいになったクローゼットをみてもらうといいでしょう。
服にとらわれず、持ち物全体を見つめなおしてみると、さらに効率的に片付き、家全体が片付くでしょう。
余談ですが、部屋着にしようととっておくのはやめて、お気に入りだけを残していくようにしてくださいね。
どうぞ片付きます様に。(渡部亜矢)
- 投稿タグ
- 実家片づけアドバイザー, 整理 整頓, 服・クローゼット, 片づけロジック「わかる・できる・続く」, 親の家, 高齢者
渡部亜矢
実家片づけアドバイザー資格講座
片づけ専門講座・セミナー 講座スケジュール
- 整理 整頓, 渡部亜矢, 生前整理, 終活, 高齢者
Leave a Comment